Dance Fanfare Kyoto 03(元・立誠小学校)
2015年5月31日
活動概要: コンテンポラリー・ダンスのフェスティバル。今年で3回目。美術や演劇などの異分野とのコラボレーションに積極的に取り組み、新たな表現の創出を試みる。
「呼び出さないでアフタースクール」 photo:Yuki Moriya
スタッフの視察報告: Dance Fanfare Kyotoは、ダンスを、演劇や美術、音楽など他の分野とコラボさせることで新しい表現を生み出そうという実験性の高い取り組みで、今年で3回目。5つの作品が上演されました。このうちのダンスと演劇とのコラボによるダンスコメディー「呼び出さないで! アフタースクール」は、男子高校生1人、女子高校生4人、女性の保健の先生、用務員さんの7人が登場。女子高校生4人は、新入生歓迎スポーツ大会の応援ダンス、手塚治虫、焼きそばパン、ルービックキューブに、それぞれ情熱を燃やしています。男子高校生は、みんなの動きや考え方に逐一言葉を挟み、解説し、励まし、批判し、観客の笑いを誘導します。ストーリーとしては、宇宙から女子高生を誘拐しに来たUFOをダンス・パワーで追い払うという荒唐無稽なものに、クラスに馴染めない転校生も仲間に入って、クラスみんながまとまり、新入生歓迎スポーツ大会の応援ダンスを団結して行う展開が絡む、というものですが、ストーリー性よりも、シーンごとの楽しさや可笑しさ、ダンスの素晴らしさといったものが素直に楽しめる、エンターテイメント性の高いダンスコメディーを堪能させてもらいました。(視察日 5/31)
実行委員長の北真理子さんに聞く:
Q 今回、3回目を開催されて前回とは違う手ごたえはありましたか?
A 今回、各運営メンバーが企画したプログラムを、良いバランスで実施できたかなと思います。それによって参加アーティスト、そして観客が、個々の興味を横断する形でダンスに出会う機会になったのでは、という手応えを強く感じました。
Q ダンスにはどのような可能性があると思いますか?
A 今回の企画で、ダンスが、美術、音楽、演劇、パフォーマンスといったジャンルを横断し、混在できる表現として提案できたと思います。今後はさらに、異なる国籍・活動地域・場において、新たなるダンスの可能性や広がりを考えていきたいと思います。