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活動報告

第 4 回上方落語 若手噺家グランプリ2018 決勝戦
2018年6月30日

桂ちょうばさんと桂三度さんが同点優勝

上方落語の継承と若手噺家の育成を目的として、アートコーポレーション株式会社の寺田千代乃社長の寄付で創設された「寺田千代乃 上方落語若手噺家支援寄金」(500万円)から、毎年、ASK は若手噺家グランプリを支援しています。その 4 回目の決勝戦が今年 6月19日、天満天神繁昌亭(大阪市北区)で行われ、審査の結果、桂ちょうばさんと桂三度さんの二人が同点で優勝しました。
今回は、入門4~18年の若手噺家40人がエントリーし、4 回の予選を勝ち抜いた 9 人による決勝戦となりました。審査を行うのは在阪のテレビ・ラジオ局のプロデューサーやディレクターの 7 人。持ち時間の 11~13 分を 1 秒でも足りなかったり超えたりすると、いくら大ウケしたとしても大幅な減点が課せられます。そうした厳しい条件をクリアした出演者たちのレベルは非常に高く、前売りチケットも即日完売するほどの人気企画となっています。
死んで地獄へ行った男が地獄で物見遊山を楽しむ『地獄めぐり』で大いに沸かせた桂ちょうばさんは、終演後に受賞の喜びを聞かれて「(入門 18 年目までという)キャリア制限の最後のチャンスだったのでとてもうれしい。最新の時事ネタを入れるために、本番直前まで必死で考えた」とホッとしたようす。また、コンビニへ強盗に入ったら店長や客たちが強盗以上に変人ばかりで大混乱に発展する新作落語『心と心』を好演した桂三度さんは、「予選で出演者の噺を聴いて、なんとレベルの高い戦いかと不安になったが、とにかく多くの笑いを取ろうと考えて新作でチャレンジした」と笑顔で語りました。優勝した二人には、寺田千代乃氏からそれぞれ賞金 20 万円と記念盾が贈られました。


桂ちょうばさん(左)と桂三度さん(右)