アーツサポート関西(Arts Support Kansai/ASKアスク)は、市民の力によって関西のアートや文化をサポートし、育てていくための場です。そこでは市民が自分の意志で寄付をし、自分の好きな分野やジャンル、あるいは団体などへの支援に直接かかわることができます。
いわば市民の誰もが関西のアートをサポートするパトロンとなれるのです。パトロンとなって楽屋を訪問したり、アーティストとコミュニケーションをとっていただくなど(※)、よりアートや文化を身近に感じていただけるようになります。
※パトロンのプログラムについては、アーティストの意向を尊重しながら事務局がご提供させていただきます。
場合によってはご要望に添えないことがあります。
名称 |
アーツサポート関西 Arts Support Kansai | ||
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略称 |
ASK(アスク) | ||
開始 |
2014年4月1日 | ||
設立時の |
鳥井 信吾 / 関西経済同友会代表幹事 加藤 貞男 / 関西経済同友会代表幹事 佐藤 茂雄 / 大阪商工会議所会頭 森 詳介 / 関西経済連合会会長 千 玄室 / 裏千家第十五代・前家元 佐渡 裕 / 指揮者 安藤 忠雄 / 建築家 (敬称略、ご承諾順、肩書きは2014年4月現在) |
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原資 |
民間(個人・企業等)の寄付等 | ||
助成対象 |
関西で芸術・文化活動をする法人・団体・個人 範囲は関西元気文化圏に準ずる(京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県 福井県、三重県、徳島県、鳥取県) |
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助成分野 |
美術・デザイン、音楽、演劇、ダンス、映像・映画、伝統芸能、特定のジャンルに とらわれない複合的芸術・文化活動(生活文化、スポーツも含む) |
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事務局 |
〒530-6691 大阪市北区中之島6-2-27 中之島センタービル29階 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会内 アーツサポート関西 事務局 TEL:06-7507-2004 FAX:06-7507-5945 Email: |
個人が行う寄付でいったい何ができるの?と思われる方もいるでしょう。アーティストたちが公演や展覧会を開催する際、チラシを作ったり、会場費をはらったりと、いろいろな支出が発生します。ASKは、対象となる事業全体の意義を確認した上で、細かな要望を汲み取って支援をしていきます。
さらに、ASKの寄付に対して、個人でも、法人でもそれぞれ税金の優遇措置が受けられます。個人の場合、所得税から税の控除が受けられます。
※詳しくは最寄りの税務署等にご相談ください。
ASKでは、みなさまからの寄付をお待ちしています。そして関西のアートをサポートするパトロンを募集しています。
設立の背景
ASKの設立は、そもそも関西経済同友会 歴史・文化振興委員会(委員長 鳥井信吾)が、2012年に行った提言「大阪版アーツカウンシル『タニマチ文化評議会』(仮称)の創設を」に端を発します。この提言で、文化振興先進国のイギリスの視察をもとに、中長期的な戦略的視点を持つ英国のアーツカウンシルを参考にした文化支援組織を大阪に創設することが提案されました。
この提言後、関西経済界の旗振りで、行政に頼らない民間の力による文化支援の在り方が検討され、代表発起人として関西の経済3団体の代表者および関西にゆかりのある著名な文化関係者にご参集いただくこととなり、次世代に向けたしっかりとした支援基盤が作り上げられました。
ASKの願い
これまでの芸術・文化支援制度は、行政が行う支援にせよ、企業が行う支援にせよ、運営する側が一括して支援先を決める形がとられてきました。しかし、そこには芸術・文化の一方の主役である鑑賞者が関与できる余地はほとんどありませんでした。また、支援を受ける側にとっても、支援元の顔や生の声に直接触れることは、あまりありませんでした。
ASKでは、アートや文化の「受け手」と「送り手」の双方が主役=プレイヤーです。その双方のプレイヤーたちが、ASKという場=プラットフォームにやってきて、支援したり、支援されたり、あるいは、さまざまな形でお互いコミュニケーションをとりあいながら、みんなで一緒に考え、行動していきます。このすばらしい関西のアートと文化をさらに良いものに育て、関西をより創造性豊かな、活気あふれる地域にしていくことが、ASKにこめられた願いです。
また、ASKの活動は寄付を集めるだけではありません。支援される側のアーティストに対しても、市民の目線に立ち、現場の課題や要望などを汲み取り、それらを支援に反映させたり、また発表の場を提供するなどして、アーティストに寄り添った「創造的な支援」を目指します。
ASKでは、あなたが少し勇気をだして寄付をすることで、あなたがアートや文化からもらった元気や感動への恩返しをすることができます。すばらしい演奏や舞台に涙をながし、日本の伝統的な芸術にふれて日本人であることの良さを実感した人も多いでしょう。また先鋭的な現代アートの作品に触れて日常的な価値の転換を感じた人もいるでしょう。
ぜひ、みなさんもASKのプレイヤーとなって、一緒に関西のアートと文化をサポートし、育てていきませんか。
みなさまのご協力とご参加を心よりお待ちしております。