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活動報告

関西フィルハーモニー管弦楽団 若手演奏家支援/特定型助成(ザ・シンフォニーホール、大阪市中央公会堂など)
2015年10月31日

活動概要: 匿名寄付者が設置した寄金より、関西フィルハーモニー管弦楽団に300万円を助成。関西出身の若手ヴァイリニストが出演する2つの演奏会への支援、および児童養護施設の周年記念式典における同施設ブラスバンド部との共演活動を支援した。

内尾文香
内尾文香

スタッフの視察報告:  関西出身の2人の若手女性ヴァイオリニストが出演する、2つの関西フィルのコンサートを支援しました。1つ目は、第263回定期演奏会。ヴァイオリニストの清永あやさんがメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。清永さんは現在、東京芸大の大学院に籍を置く“学生”ですが、すでに国内外のオーケストラとの共演も多数で、艶やかでメリハリのある演奏で会場を魅了しました。2つ目は、大阪市中央公会堂での特別演奏会。こちらには、さらに若手の現役女子高生・内尾文香さんが登場。チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲を演奏しました。内尾さんは難曲として知られるこの曲を、圧倒的なエネルギーで熱演。演奏後には指揮者をはじめ楽団員がみな足を踏み鳴らして喝采を送りました。二人とも関西から世界に羽ばたく演奏家として大きく注目を集める存在です。また今回の寄付者(匿名)が長年支援を続ける児童養護施設が100周年を迎えるにあたり、その記念式典で関フィルのブラスアンサンブルと同養護施設のブラスバンド部との共演が実現しました。夏から合同練習を行い、本番の式典では、心のこもった素晴らしい音色を響かせていました。(視察日 3/14、3/20、10/31)

楽団事務局長の朝倉祥子さんに聞く:
Q 2人の若い演奏家との共演はいかがでしたか?
A ソリストお二人の演奏技術の確かさと豊かな音楽性が実感できる演奏会でした。オーケストラの奏者は心から共演を楽しみ、その温かい空気が会場全体を包みました。ステージ上での姿も堂々としていて世界での活躍を期待します。
Q どちらの演奏会も満席でした。
A 人気の高いメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲がそれぞれの演奏会プログラムに入っていて、しかも若い新鮮で魅力的なソリストということも満席の要因の1つと言えます。また大阪市中央公会堂の演奏会は歴史的建造物である点で人気があります。