「岩谷産業文楽支援寄金」記者会見を開催しました
2016年10月6日
9月29日中之島プラザ(大阪市北区)にて、「岩谷産業文楽支援寄金」創設とその支援先について記者会見を開催しました。
アーツサポート関西では、平成26年度より2年間にわたり、若い世代の方々に文楽に親しんでいただくことを目的として、文楽技芸員が作るNPO法人人形浄瑠璃文楽座が行う事業「そうだ文楽へ行こう!!ワンコインで文楽」に対し500万円を助成してまいりました。これは京阪神ビルディング株式会社が設けた「京阪神ビルディング文楽支援寄金」からの支援によるもので、学生を対象にワンコイン(500円の自己負担)で国立文楽劇場にて文楽鑑賞ができるようにするほか、観劇の前に文楽技芸員が見どころレクチャーなども行い、文楽をより身近に感じてもらおうとする取り組みです。2年間で約1,000人の学生が参加し大好評を博しました。この度、この取り組みが2年間で終わってしまうのは惜しいと、岩谷産業株式会社様から500万円の寄附のお申し出があり、さらに2年間に渡ってこの事業を継続していくこととなりました。
記者会見には、新聞各社や主要テレビ局から約30名の記者が参加し、会見では、寄附者の岩谷産業株式会社の牧野明次会長兼CEOをはじめ、今年5月まで駐フランス大使でもいらっしゃった鈴木庸一政府代表特命全権大使(関西担当)、NPO法人文楽座から理事長で三味線の竹澤團七氏、理事で人形つかいの桐竹勘十郎氏が、それぞれの立場からこの事業の意義や展望について語りました。特に、今回から30歳以下であれば誰でも参加できるようになり、日本で学ぶ留学生などにも積極的に参加を呼びかけていくことが発表されました。
また、会見には、この「ワンコイン文楽」を通じて文楽に魅せられ就職も文楽関係の仕事に就くことになった女子大生や、ベルギーから日本文化の研究のために留学している女子留学生も参加し、文楽の魅力などについてお話しいただきました。
プレスリリースはこちら