第3回大阪演劇見本市が開催されました
2023年10月8日
コロナ禍において真っ先に活動の自粛を迫られた演劇界ですが、演劇の火を絶やすまいと、大阪の演劇人たちが集まり、劇団ブースの出展と演劇公演を組み合わせた第1回大阪演劇見本市が大阪市中央公会堂で2001年にスタートしました。2022年に第2回が開催されたのに引き続き、2023年9月15日に第3回大阪演劇見本市がグランフロント大阪にあるナレッジシアターで行われました。会場のステージでは、この日限りの公演として、講談師および浪曲師が弁士となり、その巧みな話芸にあわせて俳優たちが物語を演じる伝統芸能と演劇のコラボレーション劇が上演されました。講談は旭堂小南陵さんによる「徳利の別れ」、浪曲は春野恵子さんの「樽屋おせん」。普段は講談や浪曲の話芸で描かれている場面が、時代劇の衣装を身に着けた俳優たちによって描写され、まるで無声映画の実写版を見ているよう。生の舞台の醍醐味が堪能できた舞台となりました。
「第3回大阪演劇見本市」 講談と演劇のコラボレーション公演風景 場所:グランフロント大阪ナレッジシアター